Ⓐ傷寒・湿温による急性熱性疾患の対策
Ⅰ 予防時期
肺の衛気(体表のバリアー・免疫力)を強化して新型コロナウイルスなどの外邪の侵入を防ぐ。
ウイルスが侵入したとき「邪正闘争」を有利にはこぶため、肺や胃腸、腎を調えておく。
玉屏風散・・・黄耆が主薬 肺の防衛力を高め邪気を防ぐ
桂枝加黄耆湯去芍薬・・・肺の衛気を高め風寒邪を防ぐ
補中益気湯・・・胃腸(土)を補って肺気(金)をバックアップ
胃苓湯・・・食べ過ぎ、飲み過ぎによる胃腸の湿を除く
香砂六君子湯・・・普段から胃腸の弱い方
参蘇飲・・・気虚湿痰・脾虚で胃腸の湿が多い咳
香蘇散・・・春の風邪・気鬱・神経症にも有効
黄耆建中湯・・・子供の健康を守る
生脈散+六味丸・・・腎気を補い、肺を収斂して肺気を高めます
その他、生姜、蜂蜜、レモン、ニンニク、ネギ、唐辛子や発酵食品などで免疫力を上げる
Ⅱ 治療期(自宅療養・軽症者の場合)
発熱の初期は解表。
辛涼解表(風熱)と辛温解表(風寒)を使い分けるか併用。
咳・息切れ・呼吸困難のときは肺炎を警戒してください。
柴葛解肌湯・・・・スペイン風邪の時にも使われました
太陽病と少陽病を同時に治す
辛涼解表と辛温解表両方の働き
金鈴感冒散・・・・高熱・咽喉の痛み・咳・口渇
清肺排毒湯・・・・中国ガイドラインの処方
荊防排毒散・・・・台湾ガイドラインの処方
麻杏甘石湯・・・肺熱の乾いた咳・熱痰
小青龍湯加桔梗石膏・・・湿った咳・痰
生薬製剤二号方・・・・血栓を予防
その他、地竜や清熱解毒の牛黄・板蘭根・十薬など
Ⅲ 回復期・後遺症
余毒を取る、元気を回復、失った陰を補う、心肺脾機能の回復、臓器の修復。
生脈散・清暑益気湯・・・・病後の心・肺の気と陰を補う
生薬製剤二号方・地竜・・・・丹参や地竜で血栓を予防
竹葉石膏湯・・・・長引く乾燥性の咳、肺の余熱に有効
柴胡桂枝乾姜湯・・・・往来寒熱・瘧・微熱・咳・動悸・不眠
補中益気湯・・・・慢性の微熱、易疲労感の改善
香砂六君子湯・・・・胃腸の働きを建て直し、湿邪を除く
麗沢通気湯加辛夷・・・・長引く嗅覚異常
海玉膏・・・・薬草酵素で免疫力を強固にする
百合洗方・百合地黄湯・・・肺陰虚による神経症
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